アホヲタ元法学部生の日常

連絡はTwitter ( @ahowota )でお願いします。アニメを見て法律を思い、法律を見てアニメを思う法アニクラスタ、ronnorのブログ。メールはronnor1あっとgmail.comへ。BLJにて「企業法務系ブロガー」として書評連載中。 #新人法務パーソンへ #オタク流勉強法 #明認方法 「アホヲタ元法学部生の日常」(ブログ)、「これからの契約の話をしよう」(同人誌)、『アニメキャラが行列を作る法律相談所』(総合科学出版)等。

#杉原千畝プロジェクト 第3弾 ブラック事務所撲滅のために

 

#杉原千畝プロジェクト 第3弾 ブラック事務所撲滅のために

 

新・弁護士の就職と転職――キャリアガイダンス72講

新・弁護士の就職と転職――キャリアガイダンス72講

  • 作者:西田 章
  • 発売日: 2021/01/06
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

1. はじめに

 

 「 #杉原千畝プロジェクト 」、すなわち、ブラック法律事務所から、可哀想な被害者であるイソ弁を救済するプロジェクトに関するエントリは、望外のご好評を頂いた。

 


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なんとか多くの人に知っていただき、一人でもアウシュビッツから解放される一助になりたいと、広報活動を行ったところ、ツイートを拡散していただいた。

 

 

 

その意味では、なんとかブラック事務所によるパワハラ被害者をなくしたい、という強い思いで、  #杉原千畝プロジェクト のアドバルーンを上げる、という目的が相当程度成功したので、大変嬉しいところである。

 

ただし、これは、逆にいうと、これほどブラック事務所問題は深刻だ、ということも暗示しており、法令を一番遵守すべき弁護士の業界で、なぜこんなにパワハラが多いのか、という本質的な問題に対し「紺屋の白袴」等と言ってお茶を濁すのではなく、いつか正面から切り込む必要があると感じたところである*1

 

 今回は第三弾として、第1弾、第2弾で伝えきれなかったブラック事務所対応の補足をエントリとしたい。

 

2.「引き継ぎがあるので」は死亡フラグ

 ヤバイ事務所に入って一度は「辞める」と決めたのに、なぜか「ズルズル」辞められず「嵌る」タイプの人がいる。

 

そういうタイプの人の頭によぎるのは、「今すぐに辞表を書いたら、迷惑をかけるのではないか」「この依頼者を放り出せない」「内容証明を書くところまではやってあげた方がいいのではないか」等々である。

 

 確かに、法曹になる人には、責任感ないし使命感が強い人が多い気がする。こういう「乗り掛かった船である以上、最後まで!」という強い思いは、まさにその意識の反映であろう。しかし、その責任感や使命感が命取りになりかねない。無責任に聞こえるかもしれないが、あえて言おう。

 

そんなの全てボスが考えることである。

 

イソがいなくなった後、どうやって事務所や案件を回すのか、というのはボスが考えることで、大体、①自分で引き取る、②残ったイソにやらせる、③友達の弁護士に頭を下げるで、なんとかなる。なんとかならなくてもボスの自己責任である*2

 

どこかキリのいいところまで、という判断は、ある意味では「様子見」の判断である、このような様子見をしているうちに、事態をますます悪化していく。むしろ、「XXするまでは」というのは、ある種の「死亡フラグである。

 

内容証明を出すところまでやって、それから辞めよう

 

          ↓

 

返事が来た。反論をするまでやって、それから辞めよう

 

          ↓

 

交渉決裂だ。訴訟を提起するまでやって、それから辞めよう

 

          ↓

 

訴訟提起した。和解するまでやって、それから辞めよう

 

           ↓

 

和解できなかった。2ヶ月後の尋問自分しかできないからそこまでやって、それから辞めよう

 

           ↓

 

負けた控訴しないと/勝ったが控訴された

 

 

等々と貴重な時間が過ぎていく。裁判を控訴審までガチでやれば2年程度の時間が浪費されてもおかしくない。「辞めると決めたらさっさと辞める」これ以外にない。

 

 

3.「変わる」ことを期待するな!

 例えば、ブラック事務所でブラックな仕事をして倒れたイソに、友人が「倒れるような事務所はダメだよ、早くやめなさい」と助言すると、イソが「確かにボスに問題はありますが、今回の件で反省して、少しは変わってくれると期待しています」みたいな世迷い言をいうことがある。今「世迷い言」と書いたが、これは決して誤記ではない。もう一度言おう。

 

世迷い言

 

である。むしろ断言してもいい。そんな、変わってくれるようなまともなボスなら、倒れるまで働かせないわけである。決してボスが変わってくれることを期待して、ブラックな環境で働き続けるようなことはしていけない。

 

(なお、ブラックボスが最初は「ブラック」だったのが、しばらくしてから「ダークグレー」の対応をすることで、「対応が良くなっている!」等とイソに思わせて、長く仕事を続けさせるというテクニックもあるそうである。すなわち、「間違った基準」を先にすりこみ、その後はその当初の基準よりもベターなら、「まし」だと思わせるというのは、ブラック事務所特有の「洗脳」というパターンである。)

 

4.条件明示の補足

 第1弾と第2弾の内定辞の労働条件明示については、

 

 

という貴重なご意見をいただいた*3。私の意図としては、「可能な範囲」でいいと考えている。第1弾では、鬼舞辻法律事務所の内定という事例で、主要な労働条件を全て網羅したメールを「お礼メール」として送る例を挙げた。要するにこれをやったら内定取り消しになるだろう、という恐怖を感じている人もいるということであり、それ自体は理解できる*4。例えば、Lineで「会費事務所負担で月給40万円+年末ボーナスと理解しました。ありがとうございます!」とメッセージを1通送るだけでかなり違います。

 

つまり、ブラック事務所だと、事前に月40万で合意していても

 

・入所直前のもう他の事務所を選べないない時期に「30万円ね」という

・入所直後に「30万円ね」という

・サイレントで何も言わないのに、振り込み額が30万円

 

 

等というパターンがまま見られる。その際に、元々月40万であることを自認した上で、コロナ等何かの理由をつけて約束を破るパターンもあるが、シレッと

 

「えっ、40万だっけ? うちの事務所の新人イソは、昔から30万でやってもらってるよ。」

 

等と嘯くパターンが本当に存在するのである。。。

 

Lineで「会費事務所負担で月給40万円+年末ボーナスと理解しました。ありがとうございます!」とメッセージを1通送るだけで、このシレッと条件変更をしてくる輩を牽制することができる。

 

5.「ボスの期待に応えられない瞬間」がチャンス

 ボスの期待とイソの実力の間にギャップがある、それは「当然」のことである。もちろん、0.1%くらいの超天才は、ボスの期待を遥かに超えてくる*5のであるが、そうではない普通の我々にとって、働き始めて数日以内に必ずこの、「ボスの期待に応えられない」というイベントが生じる。そしてその瞬間に「ボスの本性」が明らかになる。そう、ある意味では大チャンスなのである。

 

運良くホワイト事務所に入ると、期待に応えていないことがわかると、「それなら、どうすればできるようになるか」を考えて丁寧に指導してくれる*6

 

これに対し、ブラック事務所では、

・暴力ー最悪

・怒鳴るー大声が出る

・キレるー(大声を出さないまでも、侮辱・罵倒等切れ散らかす。)

・見捨てるー放置する(重要な客の仕事を与えるのをやめて、安く受けた筋悪の事件を丸投げする等も含む)

等の対応が生じる。そう、うまくいくと「数日でブラックと見抜けるチャンスが来る」のである。

 

6.「自己肯定感」が鍵!?

 このように、ブラックかどうかの判定は、そこまで難しくないはずである。また、むしろ就活のやりとりの中で既にブラック臭が漂ってくるところもある。例えば、事務所訪問の際にお茶が出るのが遅い等といって、秘書に電話でキレる弁護士がいれば、これは「他人にキレているところを見られて恥ずかしくない」ということで、それだけでブラック認定しても差し支えないところである。そういうところでなぜ働こうとし、働き続けるのか。この点はあくまでも仮説に過ぎないが「自己肯定感」が鍵の可能性がある。

 

 

 自己肯定感が高い人であれば、「自分はいける」と思う。そうすると、怪しい事務所なら、そもそも内定を受諾せず、別の事務所を探す。ミスをしたことが原因でパワハラを受けても「自分は頑張っているのに、そんな酷いこというボスが悪い」と思える。そして、ヤバイと思えば「自分ならもっといい事務所に転職できる」と転職活動をして抜け出せる。

 

 

 ところが、自己肯定感が低いと、ヤバそうなカヲリがする事務所でも、他の事務所で採用してもらえないだろうからと、内定が出たら受諾してしまう、働き始めてからパワハラを受けても、自分がミスをしたのだからとこの仕打ちもしょうがないと思い、しかも、転職もどうせうまくいかないだろうと抜け出せない。。。

 

 

 このような分析をしたところで、単に「自己肯定感を高めればいい」といった簡単な話にはならないだろう。しかし、「被害者になりやすい」人がどういう人なのかを可視化することで、同期等にとって声をかけやすくなるとか、「嵌りやすい」人のパターンを先に知ることで少しは気を付けられる等の意味があるだろう*7

 

7.「怒鳴らない」からパワハラではない!?

「怒鳴らない」からパワハラではない、という超解釈は、「新しい彼氏は私を殴らないの!」的な話であって、論外である。「怒鳴る」以外にもパワハラの方法は多数存在する。

 

例えば、「丁寧な口調で、淡々と、落ち着いて述べる」ものの、その内容が

・修習生以下の書面ですよね。

・弁護士というか法曹に向いていないと思います。

・こういうの読ませられる方の身になって考えてみてください、他人に苦痛を与えていることを自覚してほしいですね。

・下らない質問をするということは、他人の時間を奪っていることだ、ということすらご存知ないのですか。

 といったものであれば、「パワハラ」である。

 

 第一弾でも述べたが、「正当な指導」というのは、起案等の「成果物」に関してそれをどのように修正すべきか、そしてそれはどうしてかを説明するものである。「これではダメだ、直せ」という気持ちは「成果物」に向けるべきであって、それを作成者の「人格」に向ける、というのは、(そういう感情を持ちたくなることがあること自体は理解できるが、)令和の時代の指導方法としては不適格である。

 

 第1弾から第3弾まで、色々なブラック事務所対策を述べてきた。これを参考にブラック事務所が撲滅することを切に願うが、ブラック事務所はしぶとい。また第4弾を書く日は近いのではないか、と考えているところである。

 

 

 

*1:ただし、ここから先はある意味では「闇が深い」ところと思われるところで、他日を期したい。

*2:本来、定着率が低いことは予測すべきであって、そのような予測をしない/できないならボスが悪い、予想しながら打ち手を講じない場合でもボスが悪い、ということでどのパターンでもボスが悪いのである

*3:特に最後の「ぼくも、変えられるように、業界の片隅で努力はする。」というのは大変心に響いた。ありがとうございます。

*4:ただ、その恐怖はどこから来るか、というと、やはり内定をくれた事務所からブラック臭が香ってくるからなのではないか、という気はしなくもない。

*5:そういう先生を何人か存じ上げており、そのうち1名以上はTLにいらっしゃる

*6:フィクションでないですよ、そういうホワイト事務所も存在します!!

*7:なお、そもそも、ブラック事務所のボス弁は、自己肯定感をガリガリ削ってくるので、ブラックに入るところでなけなしの自己肯定感が消滅する、という点はあるかもしれない。

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その8

 5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その8

 

 

東大ロースクール 実戦から学ぶ企業法務

東大ロースクール 実戦から学ぶ企業法務

  • 作者:淵邊 善彦
  • 発売日: 2017/12/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

8日連続更新のBLJ復活応援シリーズです。

 

 

 

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2017年の総括を、2018年の書評号に掲載していただきました。 2018年2月号(No. 119) 54頁です。

 

 

 淵邊 善彦「東大ロースクール実戦から学ぶ企業法務」

東大ロースクール 実戦から学ぶ企業法務

東大ロースクール 実戦から学ぶ企業法務

  • 作者:淵邊 善彦
  • 発売日: 2017/12/01
  • メディア: 単行本
 

 

 平田 政和「オーラルヒストリー企業法務」

オーラルヒストリー企業法務

オーラルヒストリー企業法務

  • 作者:平田 政和
  • 発売日: 2017/03/02
  • メディア: 単行本
 

 

 江頭 憲治郎「株式会社法

株式会社法 第7版

株式会社法 第7版

 

 

三笘 裕他「取引ステップで考える 実践的M&A入門」

 

 金丸 和弘他「ジョイントベンチャー契約の実務と理論」

 

 菅野和夫「労働法」

労働法 (法律学講座双書)

労働法 (法律学講座双書)

 

 

 大内 伸哉「雇用社会25の疑問」

雇用社会の25の疑問 労働法再入門(第3版)

雇用社会の25の疑問 労働法再入門(第3版)

  • 作者:大内 伸哉
  • 発売日: 2017/11/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

大内 伸哉「 AI時代の働き方と法」

AI時代の働き方と法―2035年の労働法を考える

AI時代の働き方と法―2035年の労働法を考える

  • 作者:大内 伸哉
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: 単行本
 

 

伊藤 雅浩他「 ITビジネスの契約実務」

ITビジネスの契約実務

ITビジネスの契約実務

 

 

 久保田隆「国際取引法講義」

国際取引法講義(第2版)

国際取引法講義(第2版)

  • 作者:久保田隆
  • 発売日: 2018/12/27
  • メディア: 単行本
 

 

 三山峻司「知財実務ガイドブック」

知財実務ガイドブック―知財の活用とトラブル対策

知財実務ガイドブック―知財の活用とトラブル対策

 

 潮見佳男他「Before/After 民法改正」

 

株式会社 電通 法務マネジメント局「広告法」

www.amazon.co.jp

 鎌田明「はじめて学ぶ下請法」

はじめて学ぶ下請法

はじめて学ぶ下請法

  • 作者:鎌田 明
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: 単行本
 

 

 山口幹生・名取俊也「Q&Aでわかる日本版「司法取引」への企業対応」

 

 三木義一「よくわかる税法入門」

よくわかる税法入門 第14版 (有斐閣選書)

よくわかる税法入門 第14版 (有斐閣選書)

  • 作者:三木 義一
  • 発売日: 2020/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 2017年の総括としては、毎月連載で紹介できなかったものも紹介でき、大変有意義出逢ったと考えている。

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その7

 

 5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その7

 

 

会社法大要 第2版

会社法大要 第2版

 

 

 

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2017年から、毎月連載に代えていただきました。四半期毎だと、負荷が集中するのでこれを各月に分散させるという趣旨です。これがうまくいき、締め切りを若干過ぎて大変ご迷惑をおかけしたこともあったものの、1度もやすまず休刊まで毎月の連載が続きました。

 

2017年8月号(No. 113)128頁

 *改正未対応 龍田節・前田 雅弘「会社法大要 第2版」

会社法大要 第2版

会社法大要 第2版

 

 2017年9月号(No. 114) 114頁

* 改正未対応 岡村 久道「個人情報保護の知識」

個人情報保護法の知識〈第4版〉 (日経文庫)

個人情報保護法の知識〈第4版〉 (日経文庫)

  • 作者:岡村 久道
  • 発売日: 2017/05/16
  • メディア: 新書
 

 

*改正未対応 辻畑 泰喬「 最新個人情報保護法

最新個人情報保護法

最新個人情報保護法

  • 作者:辻畑 泰喬
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 単行本
 

*改正未対応  関原秀行「ストーリーとQ&Aで学ぶ 改正個人情報保護法

 

2017年10月号(No. 115) 120頁

 潮見 佳男「新債権総論」

 

新債権総論1(法律学の森)

新債権総論1(法律学の森)

  • 作者:潮見 佳男
  • 発売日: 2017/06/17
  • メディア: 単行本
 

 潮見 佳男「基本講義債権各論」

 

 潮見 佳男「民法(全)」

民法(全) 第2版

民法(全) 第2版

  • 作者:潮見 佳男
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

高須順一他「Q&Aポイント整理改正債権法 」

Q&Aポイント整理 改正債権法

Q&Aポイント整理 改正債権法

 

 

 東京弁護士会法制委員会民事部会「事例に見る契約ルールの改正ポイント」

【債権法改正】事例にみる 契約ルールの改正ポイント
 

 

 山野目 章夫「新しい債権法を読みとく」

新しい債権法を読みとく

新しい債権法を読みとく

 

 2017年11月号(No. 116) 118頁

 島田 邦雄「取締役・取締役会の法律実務Q&A」

取締役・取締役会の法律実務Q&A

取締役・取締役会の法律実務Q&A

  • 作者:島田 邦雄
  • 発売日: 2017/08/05
  • メディア: 単行本
 

 

2017年12月号(No. 117) 120頁

佐々木宗啓他「 類型別労働関係訴訟の実務」

 

山口幸雄他「労働事件審理ノート 」

労働事件審理ノート第3版

労働事件審理ノート第3版

  • 発売日: 2016/12/12
  • メディア: 単行本
 

 

 白石 哲「労働関係訴訟の実務」

裁判実務シリーズ1 労働関係訴訟の実務〔第2版〕

裁判実務シリーズ1 労働関係訴訟の実務〔第2版〕

  • 作者:白石 哲
  • 発売日: 2018/05/11
  • メディア: 単行本
 

 

複数冊の串刺し、比較レビューが多いことと、改正未対応の会社法個人情報保護法等が目立つことがポイントでしょうか。 

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その6

 

 5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その6

會社謄本 分析事始

會社謄本 分析事始

 

 

 

 

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この2019年6月号、2016年9月号、2016年12月号に引き続き2017年3月号(No. 108) 127頁でも、四半期連載をご掲載いただきました。

 

 中村勝彦「会社謄本分析事始(會社謄本 分析事始)」

會社謄本 分析事始

會社謄本 分析事始

 

 圓道至剛「企業法務のための民事訴訟の実務解説」

企業法務のための民事訴訟の実務解説<第2版>

企業法務のための民事訴訟の実務解説<第2版>

  • 作者:圓道 至剛
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 *改正未対応 田中 亘「会社法

 

会社法 第2版

会社法 第2版

  • 作者:田中 亘
  • 発売日: 2018/12/17
  • メディア: 単行本
 

 

  黒沼悦郎「金融商品取引法

金融商品取引法〔第2版〕

金融商品取引法〔第2版〕

 

 

 長島・大野・常松法律事務所「公開買付けの理論と実務」

公開買付けの理論と実務〔第3版〕

公開買付けの理論と実務〔第3版〕

  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: 単行本
 

 

 酒井 俊和「ファイナンス法」

 

 *改正未対応 我妻 榮他「我妻有泉コンメンタール民法

我妻・有泉コンメンタール民法 第7版
 

 

 絹川 恭久「国際弁護士が教える海外進出やっていいこと、ダメなこと」

 

 島並良他「著作権法入門」

著作権法入門(第2版)

著作権法入門(第2版)

 

 

荒木尚志「労働法」

労働法〔第4版〕

労働法〔第4版〕

 

 

 これまでの紹介から漏れていた良書を多く紹介できたのではないかと思う。

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その5

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その5

 

 

会社法の実務

会社法の実務

 

 

 

5日連続更新のBLJ復活応援シリーズです。

 

 

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この2019年6月号、2016年9月号に引き続き、2016年12月号(No. 105) 134頁では、また四半期毎のレビューを掲載して頂いた。

 

 中村 直人・倉橋 雄作「会社法の実務」

会社法の実務

会社法の実務

 

 

 芦原一郎他「国際法務の技法」

国際法務の技法

国際法務の技法

 

 高桑 幸一・加藤 裕則「監査役の覚悟」

 

監査役の覚悟

監査役の覚悟

 

 

門口 正人「民事裁判の要領」

民事裁判の要領―裁判官の視点から

民事裁判の要領―裁判官の視点から

 

 

 大村敦志「新基本民法

新基本民法5 契約編 -- 各種契約の法 第2版

新基本民法5 契約編 -- 各種契約の法 第2版

  • 作者:大村 敦志
  • 発売日: 2020/04/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 菅久 修一他「はじめて学ぶ独占禁止法

 

  酒井紀子「独占禁止法入門」

 

 榊原 美紀他「詳説独占禁止法審査手続」

 

 平尾 覚「日本版司法取引と企業対応」

 

 上島正道「よくわかるインサイダー取引規制入門Q&A」

よくわかるインサイダー取引規制入門Q&A

よくわかるインサイダー取引規制入門Q&A

 

 

 

色々と変わり種等も紹介しているが、皆様の参考になれば幸いである。

5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その4

 5年間の辛口法律書レビューを振り返る〜その4

 

会社法のみちしるべ〔第2版〕

会社法のみちしるべ〔第2版〕

 

 

 

この数日アクセス数1位が #杉原千畝プロジェクト

 

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2位が「天気の子」

 

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で、この 「5年間の辛口法律書レビューを振り返る」シリーズは水を開けられているのですが、是非、皆様本シリーズも見ていただき、Business Law Journal再始動への「革命前夜」の雰囲気を醸成していただきたいと思います。

 

ronnor.hatenablog.com

 

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この2019年6月号に引き続き、2016年9月号(No. 102) 112頁には、また四半期毎のレビューを掲載して頂いた。

 

大塚英明「会社法のみちしるべ」

会社法のみちしるべ〔第2版〕

会社法のみちしるべ〔第2版〕

 

 

*改正未対応 近藤 光男「基礎から学べる会社法

基礎から学べる会社法 第4版
 

 

 髙橋 美加他「会社法

会社法 第3版

会社法 第3版

 

 

中山 信弘「 特許法

特許法 第4版 (法律学講座双書)

特許法 第4版 (法律学講座双書)

  • 作者:中山 信弘
  • 発売日: 2019/08/28
  • メディア: 単行本
 

 

 三木 義一「よくわかる税法入門」

よくわかる税法入門 第14版 (有斐閣選書)

よくわかる税法入門 第14版 (有斐閣選書)

  • 作者:三木 義一
  • 発売日: 2020/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 森戸 英幸「プレップ労働法」

 

プレップ労働法 第6版 (プレップシリーズ)

プレップ労働法 第6版 (プレップシリーズ)

  • 作者:森戸 英幸
  • 発売日: 2019/04/30
  • メディア: 単行本
 

 

水町勇一郎「労働法 」

労働法(第8版)

労働法(第8版)

 

 *改正未対応 公益通報者保護法逐条解説

公益通報者保護法逐条解説 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

 中村 真「若手法律家のための法律相談入門」

若手法律家のための法律相談入門

若手法律家のための法律相談入門

  • 作者:中村 真
  • 発売日: 2016/05/19
  • メディア: 単行本
 

 

 高橋 宏志「民事訴訟法概論」

民事訴訟法概論

民事訴訟法概論

  • 作者:高橋 宏志
  • 発売日: 2016/03/17
  • メディア: 単行本
 

 

 会社法等改正が相次いでいる分野だが、改正未対応の注記がついているのが2つだけ、というのはまさに「良書は改正される」ということだろう。

#杉原千畝プロジェクト 第2弾 これで完璧!ブラック事務所対応

 

#杉原千畝プロジェクト 第2弾 これで完璧!ブラック事務所対応

 

 

1. はじめに

 

 昨日公表した「 #杉原千畝プロジェクト 」、すなわち、ブラック事務所からの救済プロジェクトは、望外の好評を頂いた。


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短時間に大量のアクセスを頂きこのブログ記事を紹介するツイートをご拡散いただいた。

 

 

ご好評に応えて、第2弾は、

これで完璧!ブラック事務所対応

と題して、第1弾で書けなかった内容の補足や深掘りをしていきたい。

 

なお、この「第2弾のブログ記事だけで完璧」という意味ではなく、第1弾に加えて、色々な補足をするこの第2弾の記事を「合わせて読めば」かなり多くのブラック事務所問題についての知見が得られるはず、という意味ですので、予めご了承ください*1

 

2.あなたを迎える準備ができているか

 ブラック事務所について、少し前に、「職印、業務上のメールアドレスをこれから自分で作れと言われた」ら危ない、というツイートが話題を呼んだ。

 

 

 基本的には、「あなたを迎える準備」ができているか、そもそもそのつもりのある事務所なのか、というのは、「あなた」に対する事務所の重視の程度のバロメーターだろう。もちろん、内定が入所直前に決まる等で準備ができていないことはあり得るが、名刺、印鑑、メールアカウント等の修習中に内定していれば作れるだろう、というものを「あなた自身」に作らせるのは違和感がある。

 

 後述の「絶対アウト」に至っていない場合、こういう「違和感」的なレベルのポイントや、第1弾で紹介したポイントが総合して「数え役満になっていないかに注意すべきである。

 

 

3.合意内容の変更には注意

 もちろん、やむを得ない変更はゼロではないものの、契約条件その他の「あなた」と事務所間の合意内容を不利益変更してくる、ないしは、「内定時はあえて内容を曖昧にし、良い感じの内容を匂わせて、入所後や入所直前に『牙を剥く』」事務所は、その後どうなるかはお察しである。

 

 例えば、「若手募集!月40万円!」と言って内定を受諾させておいて、二回試験の合格を報告した頃に(つまり、もう他の事務所という選択肢がなくなった頃に)「具体的な条件を説明します。原則として売り上げに応じた歩合制ですが、最初の6ヶ月は歩合額が月40万円に満たない場合には差額を貸し付けます。」みたいな事務所は、入所後どうなるかは想像しやすいだろう。

 

そこまで激烈でなくても「個人事件可は可であるが、100%上納であった」とか「確かに個人事件自由で上納もないが、午前9時から午前5時まで事務所事件が降ってきて、個人事件などできるはずがない」といった事務所もある。

 

だからこそ、第1弾で言及した「条件を明確化する」ことと、その明確化した条件からの変更の有無に気をつけることが有効なのである。

 

 

結構第一弾で示したこの条件の趣旨がわかりにくかったようなので補足すると、基本的には、「条件自体は悪くなく、多くの修習生が『良さそうな事務所』と寄ってくる」ようなイメージで作っている*2。ただ、多分ボスはそういう条件だと「匂わせている」だけで、言質を取られないようにしてくるはず(なお、平気で嘘をつく人もいます)。そうすると、 メールで「明確に雇用条件を確定させる」というのは有効な手段であり、

・そのメールに対してボスが反発してきたら、それはまさに「本性を暴く」ことができて良かったということ

・そのメールでOKといったのに、後で条件を変えてくれば、その事務所の「おかしさ」の何よりの証拠になる。

・周りに相談する時に、自信を持って「当時Xだったのに一方的にYに変えられた」と相談できるようになる

 等というメリットがある。

 

 4. 丸投げ

 第一弾では、「ミスに対して人格否定をされる、場合によっては暴力を振るわれる」といったイメージでブラック事務所を描いた。確かにこのようなブラックもあるが、別の類型として「1年目で何も分からないのに案件を丸投げされ、何の指導もない」というパターンもある。ある意味では、即独みたいな状況なのに、案件だけは大量に振ってくる(即独なら、案件を断る自由があるのに。。。)。

 

 こういう丸投げ系の事務所の場合、「意を決して、『分からない』『教えて欲しい』というと、『修習で何を学んだんだ?』『まずは徹底的に調べたのか?』みたいな感じで、そういう『下らない』質問をするあなたの方がおかしい」という刷り込み、洗脳を図る。

 

 この洗脳にかかってしまうと、「全部自分で調べて自分で解決しなきゃ」、と思うようになって、多くの場合、経験不足からミスをしてしまう。まさにそのミスこそが、「ブラック事務所が待ち望む所」であり、これを「好機」とばかりに恩に着せ*3「自分がミスをしたのに、素晴らしいボスはその尻拭いをして下さった、今後はもうボスには頭が上がらないのだから、最後までボスの奴隷でいなければならない」という、更に上位の洗脳を行おうとするのである。

 

5.「会って話すと優しいんです」

パワハラ弁護士の類型として、典型的な「DV配偶者」と同じタイプがいる。

 

 例えば、無理難題が指示され、疲弊してしまう。そこで、どんどんボスが嫌いになる。そしてそれが頂点に達しそうな頃、「やあ、昼はまだかい、一緒に食べないかい?」とか言われて直接話す機会がある。そうすると、ボスが優しい言葉を掛けてくれる。直前まで、「この事務所を辞めよう」と思っていたのに、そういう優しいボスの素振りに、「もう少しこの事務所で頑張ってみよう」と思ってしまう。

 

 これはまさに、「DV配偶者」と同じタイプ*4であって、相談に乗ると「会って話すと優しいんです!」といって、「転職活動はまだ早いかな」、とか「もう少し様子を見たい、ボスも自分の業務処理量を理解して、少しずつ常識的な量を割り合ててくれるようになると信じたいんです。」みたいなことを言い出す。

 

「それ、ボスの目論見通りですよ!」と声を大にして言いたい。結局、暴力を振るった後に花を買ってくるDV配偶者と同じで、「いいところ」があるからこそ、「悪いところ」に目を瞑って付き合おうと思ってしまう。その考えが間違いなのです。第1弾でも記載したとおり、

 

・暴力を振るう
・人格を否定する発言をする
・私的な時間まで管理する(電話やLineが四六時中来る)
・重要な約束を破る
等は、「おかしい」のです。おかしい人は「ずっとおかしいまま」で、そのまま付き合うと「あなたの精神がおかしくなります」

 


6. 兄弁・姉弁について

(1)兄弁・姉弁がいるから安心?

弁護士2人の事務所に入る新人の方の話を聞くと、「ボスとは父親と子どもくらい年齢が離れていて、うまくいくか分からなかったのですが、間に3つ上の期の兄弁・姉弁がいるので、分からないことはその兄弁・姉弁に聞けるからいいかなと思って。。。」という話をする人が多い。

 

実際のところ、その理屈は「ブラックでない事務所」ならば確かに有効である。

 

とはいえ、「ブラック事務所ではブラックが再生産される」ことに留意が必要である。その兄弁・姉弁がブラック兄弁・姉弁だったりするのである。

 

多分、その兄弁・姉弁も、目下の人との関係をどう作ればいいのか分からない、その中で、「自分が受けた扱いをそのまま新人に適用する」というパターンで、ブラック兄弁・姉弁が再生産される。

 

また、「ミニブラックボス」みたいな感じで、ボスの意向を忖度し「新人を先回りして締め上げておきました」的なことをしてボスから得点を稼ぐブラック兄弁・姉弁もいる。

 

なお、違うパターンとして、「ボス」が暴言を吐くが、「兄弁・姉弁」があとでフォローしてくれる、というDV配偶者パターンを複数人でやるパターンもある。

 

 

(2)就活の時にいた人が消える

 いずれにせよ、特にボスがアラフィフやそれ以上の年齢の場合、ボスと新人のみの事務所だと、なかなか新人が集まりにくい。私が知っている事務所(ブラックではない)では、それぞれ純粋な個人的事情で相次いで勤務弁護士が辞めたが、一度勤務弁護士がゼロとなった後、新人採用に苦労し、長期間1人事務所になってしまった。たまたま、ノキ弁として一人経験弁護士が入ってくれたところ、すぐに新人が採用できて、現在まで居ついてくれているという事例がある。

 

 このような「兄弁・姉弁効果を採用に利用する」というブラック事務所が存在する。要するに、「辞めたいならひまわりに求人乗せるから、うまいこと言って内定受諾させろ」みたいな感じのことをボスに言われ、「自分が辞めるつもりであることをおくびにも出さずに、兄弁・姉弁のいる安心感を醸成して採用活動に協力する」退職予定の兄弁・姉弁がいるブラック事務所があるということである*5

 

 そういう事務所だと、「就活の時に優しく対応してくれた兄弁・姉弁が、就職して勤務を開始する時にはいない」ということになる。この辺りは、修習生側からも(第●クールが始まりました!等と)定期的に事務所に連絡を入れ、(コロナで色々と制限はあるが)可能な限り「お昼ご一緒させて頂くことは可能ですか」等として事務所の情報収集を行うべきであろう。もちろん、上記のブラックではない事務所のように純粋な個人的事情で辞めるということはあるが、「ボス一人と自分だけならその事務所に就職していなかった」という場合、兄弁・姉弁が辞めたタイミングで、別の事務所への就職の検討も十分に考慮に値するところである。


7. 「パワハラ」と「指導」の関係
 最後に、パワハラ」と「指導」の関係という難しい問題について補足したい。

 第一弾で述べたとおり、抽象的基準は、「成果物」に対して理由を付して具体的に修正すべき点を示すことは「指導」である。これに対し、「人格」に対する非難をする理由は何もない。また、「怒鳴る」「晒す」という態様で行うのであれば、仮に「成果物」に対して理由を付して具体的に修正すべき点を示していても、「指導」としては不適切であるということになるだろう。

 問題は、本当に具体的場面で、特にそのミスが大きい場合には、「つい声が大きくなってしまう」「嫌味のひとつでも言いたくなる」という部分は人間の心情として考えられなくもない、という点である。ホワイト事務所では、そこを「堪える」訳であるが、そういう人間の心情として考えられなくもない範囲で「必ずしも適当とはいえない」対応をする「グレー」事務所が存在することは事実である。

 

 これに対する基本的な対応としては、「絶対アウト」の線引きと、「そのラインに至らない行為でも、早めに同期等に『こういうのが繰り返されているんだけど、おかしくない』と聞くこと」の2つがあるだろう。

 

 どれだけ重大なミスをしたとしても、なお「あり得ない」であろう「絶対アウト」行為として、

・物理的暴力を振るう

・ミスの代償として、物理的セクハラ等のあり得ない要求する

・長時間怒鳴り続ける

等がある。その領域に至れば、すぐに辞める方向で考えるべきである。

 

ただ、そこまで至らない場合でも、「自分がミスをしたから、そういうことをされるのもしょうがない」ではなく、複数の同期に「ミスに対する指導って、どんな感じが普通かな?自分のボスはXXみたいな感じなんだけど?」と聞くべきである。これを躊躇すると、今ボスがやっているブラック行為が「標準」になってしまう。そうやって、複数の人の意見を聞いて、自分のボスの「ブラック度」を理解した上で行動すべきであろう。

 

 

 

第1弾の記事を書いた所、

 

 というコメントを頂戴した。サイ太先生は過去の弁護士の所属事務所データベースをお持ちだという噂ですが、そのデータベース上の「ブラック事務所」所属歴のある人を一人一人洗う、みたいな地道な調査はしないでくださいね!約束ですよ!

 

 

以下シリーズ化しております。ご参照ください。


ronnor.hatenablog.com

 

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ronnor.hatenablog.com

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*1:表示法制でいうところのいわゆる「打ち消し表示」です。

*2:なお、年収700万は「悪くない」イメージで作っているが、読者の皆様の「期」によってもイメージが違うかもしれない。

*3:なんだかんだいって、せいぜい、あなたと一緒に頭を下げてくれるだけである。ここで、基本的には、普通の依頼者として、頭を下げられ、場合によって報酬の返還等を申し出られた場合に「次の依頼をすること」には消極的にならざるを得ないが、それ以上に「オオゴト」にしたいという希望は普通はない。依頼者として「オオゴト」にせざるを得ないのは、ミスを認めず、頭を下げない場合の方が多い。

*4:なお、デートDVでも同じである

*5:退職予定の兄弁・姉弁も「犠牲者」なので、あまり責められないが。