アホヲタ元法学部生の日常

アニメを見て法律を思い、法律を見てアニメを思う法アニクラスタ、ronnorのブログ。頻繁にツイッター(@ahowota)に出没しております。メールはronnor1あっとgmail.comへ。BLJにて「企業法務系ブロガー」として書評連載中。 #新人法務パーソンへ #オタク流勉強法 #明認方法 「アホヲタ元法学部生の日常」(ブログ)、「これからの契約の話をしよう」(同人誌)、『アニメキャラが行列を作る法律相談所』(総合科学出版)等。

意外といいね! 予備校本

ざっくりゼロからわかる!知的財産権

ざっくりゼロからわかる!知的財産権

 基本的にいわゆる「予備校本」は読む気はない。質の悪い基本書のコピー。論文不合格者の作る内容の不正確性。「論証」とかいって、山口タンのあの山口語を、勝手に曲解・要約する不条理。...。理由は枚挙にいとまがない。

 そこで、この本がLEC東京リーガルマインド著だと知った(うかつにも「宮口聡監修」というところだけを見て買ってしまった)時には、正直言ってだまされた気がした。

 しかし、読んでいくと、この本にぐいぐい引きこまれた。

 内容は、知的財産権についての入門である。しかし、他の入門書と異なり、徹底的に「分かりやすさ」を追求している。
ページは4ページ構成であり、最初の2pで、「権太」と「知子」が知的財産権に関する会話をする。そして、次の2pで、この内容について解説が入る。

権太「知子さん、ここだけの話だけど、先日ものすごく画期的なサーブの打法を発明したんだ。僕の編み出した『ハイパー権太サーブ』は、誰も打ち返せないサーブなんだよ。これは、まさに『サーブの革命』だよ! 特許法は、画期的な発明を保護する法律なんでしょ、知子さん。このサーブで特許を取りたいと思うんだけど、どうかな?」
知子「絶対に誰も打ち返せないサーブ!! もしそれが本当だったら、すごいことだわ。でもね、権太さん、残念だけど、ハイパー権太サーブで特許を撮るのは難しいわね」

引用元:ざっくりゼロからわかる!知的財産権p8

 まあ、テニプリかよ! というツッコミは置いておくとして、非常に分かりやすい。
しかも、1冊で、特許・著作権法の他、商標法、不正競争防止法、実用新案制度等についての基本の説明がされており、さらに、ドメイン名の不正競争等の近時の論点についても、適宜解説がされている。

 既に知的財産権法を知っている人にとっては、書いているのは当たり前の内容である。しかし、これから知財を勉強するなら、この本はその最初のとっかかりとしてお薦めである。

この本で、予備校本を見なおした。

まとめ
中には、「ざっくりゼロからわかる!知的財産権」のような、有益な本もあるので、予備校本というだけで毛嫌いせずに、内容を見て本を選ぼう!