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男女雇用機会均等法6条は以下のように定める。
第6条 事業主は、労働者の配置、昇進及び教育訓練について、労働者が女性であることを理由として、男性と差別的取扱いをしてはならない。
http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/josei/hourei/20011010-01.htmにおいては、
次のような取扱いは均等法に違反しますので是正が必要です。男女均等な制度運営に留意してください。 (中略)
〈例〉
ア 「総合職」は男性のみ、「中間職」や「一般職」は女性のみといった制度を作ること。 (中略)
イ 人事考課において、一律に男性は高く、女性は低く評価し、同一コース内で、上位等級への昇格に男女で差を設けること。
引用元:http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/josei/hourei/20011010-01.htm
等と定め、
http://www.roudoukyoku.go.jp/seido/kintou/kikaikint.htmにおいても
配置・昇進及び教育訓練についても、禁止される差別的取扱いの具体的内容を指針(募集及び採用並びに配置、昇進及び教育訓練について事業主が適切に対処するための指針)において示していますので、遵守してください。
(中略)
2 一定の職務への配置に当たって、婚姻したこと、一定の年齢に達したこと、子を有していること等を理由として、女性労働者についてのみ、その対象から排除すること。
(排除していると認められる例)
女性労働者についてのみ、結婚していることを理由として研究の職務への配置の対象から排除すること (中略)
4 一定の職務への配置に当たりその資格について試験を実施する場合において、女性労働者に対して男性労働者と異なる取扱いをすること。
5 一定の職務への配置に当たり、配置の基準を満たす労働者の中からその職務に配置する労働者を選考する場合において、女性労働者に対して男性労働者と異なる取扱いをすること。
引用元:http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/josei/hourei/20000401-06.htm
そこで、形式的には、女性にも、管理職になるチャンスは男性と同じだけあるはずである。
ところが、均等法施行からもう20年近く経つ現在も、女性管理職は少ない。施行後の推移は以下のようであり、
管理職全体に占める女性の割合は5.8%となっており、これを役職別にみると、部長相当職では1.8%、課長相当職では3.0%、係長相当職では8.2%
参考:http://job.nikkei.co.jp/2006/contents/news/guide/explanation/20050602e1862000_02.html
しかいないのである。
なぜだろうか。よく言われる理由を以下に示す。
(仕事と家庭の両立)
・ 結婚もしくは出産による退職者が殆んどで、勤続年数が短いため必要な知識が習得できない。(製造業、300人〜999人)
・ 昇格年次の数年前から育児休業、育児短時間勤務に入る者が多く、昇格に必要なレベルの評価を得ることが難しい。(製造業、1000人〜4999人)
(転居を伴う転勤)
・ 転居を伴う転勤、転勤に伴う長時間通勤が女性は困難だから。(製造業、300人〜999人)
・ 特に海外勤務が必要な場合の転勤が女性は困難(サービス業、300人〜999人)
(就業時間・就業環境等)
・ 現在の管理職の業務量は多く、残業が多くなる。(製造業、300人〜999人)
・ 長期海外出張等、海外の厳しい環境を考えると女性には向いていない。(製造業、1000人〜4999人)
(女性の経験不足)
・ 判断力、決断力、折衝力の不足(金融・保険業、1000人〜4999人)
・ 広い視野で物事をみる経験が少ない。(サービス業、300人未満)
(女性の意識)
・ 女性の職業意識や責任感に欠けるところがある。(製造業、300人〜999人)
・ 本人のモチベーションの問題(製造業、1000人〜4999人)
引用元:http://www.jiwe.or.jp/jyoho/chosa/h1706kanrisyoku.html
この中には、是認し難いものも多い(特に最後の方)が、要するに、これらの条件をクリアすれば、女性幹部比率は急上昇する。
そう、
- 結婚・出産がなく
- 厳しい業務がバリバリできる
そんな、女性労働者がいる環境では、例え、企業・組織側の意識に変化がなくとも、女性幹部比率が増加するのである。
それは、悪の組織である。
実際に、見てみよう。一応、ボス+大幹部に限定した。それ以下の中間管理職をどうするか迷ったが、データが少ないこと、及び組織によって中間管理形態が様々であり、ある戦隊物におけるある地位の人が、他の戦隊物におけるどの地位に該当するか分かりにくいので、省略した。
1975年度:0/5...0%
1977年度:総数不明*1
1979年度:1/3...33%(サロメ)
1980年度:1/2...50%(最上位。へドリアン女王)
1981年度:4/5...80%(ゼロガールズ)
1982年度:0/2...0%
1983年度:1/5...20%(王女キメラ)
1984年度:1/4...25%(ファラ)
1985年度:1/4...25%(シーマ)
1986年度:1/5...20%(レー・ネフェル)
1987年度:1/3...33%(イガム*2)
1988年度:1/7...14%(ドクター・マゼンダ)
1989年度:1/5...20%(ジャーミン)
1990年度:2/4...50%(メドー・ドルドラ)
1991年度:1/4...20%(マリア)
1992年度:2/6...33%(バンドーラ、ラミィ)
1993年度:1/3...33%(ガラ)
1994年度:0/2...0%
1995年度:1/3...33%(ヒステリア)
1996年度:0/3...0%*3
1997年度:1/4...25%(シボレナ)
1998年度:2/6...33%(シェリンダ、イリエス)
1999年度:1/4...25%(ディーナス)
2000年度:1/3...33%(リラ)
2001年度:1/2...50%(ツェツェ*4)
2002年度:2/8...25%(フラビージョ、ウェンディーヌ)
2003年度:2/4...50%(ジャンヌ、リジェ)
2004年度:0/1...0%
2005年度:3/6...50%(バンキュリア、ナイ、メア*5)
引用元:http://homepage3.nifty.com/SENTAI/main.htm
全てを総計すると、全幹部113人中、女性は33名。
なんと、29.2%の幹部が女性なのである!!
これは、ある意味当然だろう。怪人であるから、結婚・出産がなく、怪人であるから、残業なんか関係なくバリバリ働ける。つまり、現在存在するバリアといわれるものが、怪人にはないのである。だからこそ、能力があれば、どんどん幹部になれるのだ!
まとめ
女性幹部を増やしたい場合は、まず、怪人の雇用を拡大しよう。現在の雇用状況を維持したままでも、自然に女性幹部割合が増加する。
その中で、企業の意識・風土も変化し、普通の女性もどんどん管理職に登用される環境が形成されるだろう。