アホヲタ元法学部生の日常

アニメを見て法律を思い、法律を見てアニメを思う法アニクラスタ、ronnorのブログ。頻繁にツイッター(@ahowota)に出没しております。メールはronnor1あっとgmail.comへ。BLJにて「企業法務系ブロガー」として書評連載中。 #新人法務パーソンへ #オタク流勉強法 #明認方法 「アホヲタ元法学部生の日常」(ブログ)、「これからの契約の話をしよう」(同人誌)、『アニメキャラが行列を作る法律相談所』(総合科学出版)等。

#経営アニメ法友会 設立宣言&ニジガク2話に見るアニメの知見の法務への活用概論( #legalAC )

#経営アニメ法友会 設立宣言&ニジガク(主に)2話に見るアニメの知見の法務への活用概論( #legalAC )
 

*本エントリは、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のネタバレを含みます。

 

 

 

*本エントリは、法務系アドベントカレンダー第5日目のエントリです。

 

adventar.org

せこ@seko_lawさんから

プロダクトカウンセルって何だろう? - 思い出したいことがある

 の中で、「明日から続く経営アニメ法友会も楽しみです」と言っていただきました。ありがとうございます。12/6のちくわ@gigakameさんが「真打」ですが、以下、「前座」を努めさせていただきます。

chikuwa-houmu.hatenablog.com

 

1.  経営アニメ法友会設立宣言
 経営アニメ法友会は、アニメの知見を法務実務に活かすことを希望する法務実務*1に従事する実務家によって構成される任意団体である。
 私たちは、アニメで感動した「あの場面」が、法務実務に活きるのではないか、という仮説を立て、それを法務実務で実践してきた。その結果、「アニメは法務実務に役立つ」という結論を導き出した。
一人でも多くの法務実務家がアニメを法務実務に活かすことを希望し、そのための親睦団体として、経営アニメ法友会を設立する。
 

 加入方法は簡単。 #経営アニメ法友会 ハッシュタグでツイートすることである*2
 

 当面の目標は「後世の企業法務研究者がこの時代の企業法務実務家はアニメの知見研究が盛んだったと結論づける世界を作る」ことであるが、最終的には、各会員が法務実務にアニメを活かす「実践」を集積し、1つのノウハウとして法務実務を向上させることにある。

 

 

 

 

2. ニジガク(主に)2話に見るアニメの知見の法務への活用概論

 

上記の総論的な話だけでは、「何故に、法務実務にアニメを活かせる、と結論づけることができるのか?」という問題に対する回答にならない。よって、各論の例として、今季私が激推しのニジガク(第2話が中心だが、それ以降のエピソードも含まれる)を例に説明したい。

 

(1) ニジガクとは

そもそも、ニジガクとは何だろうか。正式名称はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会であり「虹(ニジ)ヶ咲学(ガク)園」を略してニジガクと呼んでいる。ラブライブ!及びラブライブ!サンシャイン!!に続くラブライブ!シリーズ第3弾である。

 

当ブログでも、

ronnor.hatenablog.com

 

ronnor.hatenablog.com

 

等、ラブライブ!シリーズを取り上げてきたところである。第2弾では、秋葉原から沼津へと舞台が移り、第3弾である今回の舞台はお台場(臨海地区)である。

 

高校生の上原歩夢と、その幼なじみである高咲侑は、スクールアイドル、「優木せつ菜」のライブを観て、スクールアイドルになりたい、と考えた。しかし、自分たちの通う学校、虹ヶ咲学園では、ちょうどスクールアイドル同好会がお取り潰しになったところで...。というような感じのストーリーある。

 

 

(2) 「外」を転々とする新生スクールアイドル同好会に見る法務の役割

 ニジガク第2話では、生徒会に睨まれ、学園の「外」を、居場所(練習場所)を探して転々とする新生スクールアイドル同好会の姿が描かれている。

 

 このような、「中」に位置付けられながらも、「外」との関わりが深く、そしてその「居場所」を探している新生スクールアイドル同好会の姿というのは、法務の姿と重なって見える。

  

 営業や製造は会社の花形である「プロフィットセンター」である。人事は「ヒト」、経理は「カネ」という、企業に不可欠な明確なモノをガッチリ掴んでいる。これに対し、法務については、経産省の国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会が、「法務のあり方」を研究して報告書を出している。

 

www.meti.go.jp

 

 これをどう評価するかは見解が分かれるところであるが、私は、法務が企業に不可欠な明確なモノをガッチリ掴めていないからこそ、そのアイデンティティ・クライシスに陥り、「自分探し」をしているのだろう、と想像する。これは、活動場所を探して学園の外で、辰巳駅前こどもの広場やお台場レインボー公園等を転々としている新生スクールアイドル同好会の姿とも重なる。*3

 

 

 そのような中で、何が法務が掴んでいる/掴むべきものかというと、外部的な「法*4」と内部的な「リスク」の双方なのではないか、と考えたところである。

 

 

 つまり、企業はリスク管理を行う必要があるところ、そのリスク管理のツールが「契約書」等の法務が所管する各種法律文書である。そして、法務が機関法務を(少なくとも総務との共管という形で)司っている前提であれば、契約書等に関係がない広い意味でのリスク管理においても、取締役等の役員において善管注意義務違反がないように、そして経営判断の原則(いずれも会社法である)によって救われるように、法的な観点からサポートするのも法務の役割である。更に、いざリスクが現実化した後の対応についても、(広報等他の部門が行うべきものも少なくないが)訴訟等の対応を法務部門で行う。

  

そして、このようなリスク管理は、上記の社会規範を含む意味の法を用いて行う以上、法務は会社内の「社会に対して開けた窓」として、会社の外と中をつなぐ役割を果たす必要がある。

 

 

 だからこそ、法務は社外のセミナー、交流会、SNS等の形で積極的に社会に出るべきである。ニジガク2話における各部員たちの子どもをあやしたりお年寄りとゲートボールをする姿は、まさにこのような法務にとってのあるべき社会との関わり方の象徴なのである。

 

 

 

(3) チームビルディングと法務組織のデザイン

 ニジガクには演劇部を兼部するアイドルである桜坂しずくが登場する。法務でも、兼務・兼職はよく見られるところで、例えば法務専任一人と総務との兼任者一人の1.5人のチームといった会社もあるようである。

 

 これだけではない。ニジガクで、アイドル達はぶつかり合い、時にはスクールアイドル同好会廃部の危機に陥ることもある。これは、一種のチームビルディングの悩みであるが、この悩みは、法務組織でも同様である。

 

 

 ニジガク2話では、じぶんなりの「かわいい」を追及する中須かすみ(かすみん)が、「熱さ」を求めるスクールアイドル同好会初代部長のせつ菜と対立し、スクールアイドル同好会は、文字通り、廃部の危機に陥った。また、新たに2代目部長としてかすみんが就任し、歩夢や侑を部員にするが、歩夢に対して「ぴょん」を語尾につけたPVの撮影を強要する等、自分の考える「かわいい」を押し付けようとして、失敗する。しかし、歩夢は、「伝える相手のことを意識せよ」という朝香果林のアドバイスで、自分なりの「かわいい」を見つけ出す。自分なりの一番をそれぞれ叶える方法がある、それを探そう、その方が楽しい、という侑。かすみんも、いろんなカワイイもカッコいいも一緒にいられる世界で一番のワンダーランドに向け、一緒に頑張ることにした。

 

 

このようなエピソードは、法務のチームビルディングの「あるべき姿」を考える上で参考になるだろう。それぞれが異なるバックグラウンド、仕事観、キャリア観を持って集まってくる。でも、それぞれがこの「法務組織」というプラットフォームで自分なりの一番をそれぞれ叶えることを希求する。そして、その「法務組織」が適切なプラットフォームであれば、「いろんなカワイイもカッコいいも一緒にいられる世界で一番のワンダーランド」になることができるだろう。ここでいう「プラットフォーム」作りは法務組織のデザインの問題でもあり、法務のあり方は法務自身で決めることができる。

 

 

 このような「いろんなカワイイもカッコいいも一緒にいられる世界で一番のワンダーランド」実現に向けた具体的な対応としては、やはり、相手の個性の尊重、つまり、会社の方針の押し付けではなく、各法務部員が「じぶんらしくある」ことを認めることから始まるだろう。その上で、それぞれ違う各人が、主観的に「やりたいこと」を実現しようと前向きに進める中で、「結果的に」会社にも貢献することになっている。それは、マネージメントの差配、とりわけ、どのような仕事についてどういう説明をし、どういうモチベーションをつけさせてやらせるか等とも関係するところだろう。

 

 加えて、制度面でも、福利厚生系はもう法務が口出しできないほどガッチリしている会社も多いだろうが、例えばインハウスであれば、「もう10年以上前からいるよ」」という会社もあるが、全く新しい存在で、それに対応する新しい制度を自分で手作りできる会社もあるだろう。その中で、例えば「インハウスが希望すれば法律事務所に出向できる制度を作ろう」等と、インハウスが来たくなるようなプラットフォームにしていく努力の余地がある会社もあるだろう。法務組織は、ニジガクに学んで、多様な法務パーソンが1つのいいチームになれる、「いろんなカワイイもカッコいいも一緒にいられる世界で一番のワンダーランド」を目指すべきである。

 

 

(4) 多様!? なアイドルに学ぶ法務の姿

 ラブライブ!シリーズは、時を経てますます「キャラ立ち」が激しくなってきた。例えば、ライブ中はいわゆる「璃奈ちゃんボード」で顔を隠す天王寺璃奈や、神出鬼没の「生徒名簿上不存在」アイドル優木せつ菜等、多様なキャラクターがニジガクの魅力である。法務的には眉を潜めざるを得ないが、スクールアイドル同好会復活のために手段を選ばず同好会のネームプレートを取り戻そうと生徒会室を襲撃する中須かすみ(かすみん)も、「多様」といえば「多様」であろう。

 

 そして、このような多様性(diversity)は、法務においても重要である。

 

 

 ここで、「みんな同じような前提知識を持って、同じようなスキルがあって、同じようなことを考えてる方がマネージメントもしやすいし、成果も上がる」という考えもあり得る。もしかすると、伝統的日本企業はそのような方向性を志向している(つまり、新卒一括採用で研修をして、均質の従業員に育て上げる)かもしれない。

  

 しかし、法務が上記のとおり、会社における「社会に対し開けた窓」なのであれば、多様性こそが、「会社の論理」を断ち切り、社会とのつながりを取り戻す上での重要な鍵となる。

 

 

 例えば、社長肝煎プロジェクトが進んでいるというところで、法務が同質組織なのであれば、仮にそれが社会的に見ておかしくても「黙る」結果になるのは目に見えている。

 

 しかし、法務が多様であれば、ある意味において空気を読まず、「こんなことやったら、社会から批判されますよ。最低限記者会見でどう答えるかを事前に考えた上で進めてはどうですか?」といった声が出てくる可能性が高まる。このように、真の意味で、法務としての役割を果たす上では、「多様性」が重要なのである。

 

 ラブライブ!はスクールアイドルとファンにとっての最高のステージである。全国のアイドルグループとの競争に勝ち抜き、勝利するために必要なのはメンバーが1つの色にまとまることのようにも思われる。しかし、せつ菜の「大好き」が、かすみんの「大好き」を否定してしまった。その結果、一度はバラバラになってしまったものの、「必ず以前の繰り返しにならないやり方があるはずだ。それを見つけるためには、かすみんと全然違うせつ菜先輩が必要である。」このようなかすみんの発言は、物語の舞台(聖地)ではないが、まさにダイバーシティの発想だ。

 

 

(5)サポートだけれども、中の人としてのサポート

 侑は、スクールアイドル同好会に参加し、部員にはなりながらも、アイドルとしてではなくサポート(マネージャー)の役割を果たす。確かに法務自身が製造・営業等の活動に従事することはないのであって、法務はその意味では管理部門の一角としてサポートをする訳である。

 

 ここで、例えば、ダイバーシティ東京プラザにおけるライブの実施においては、外部の人(例えば、会場の担当者)の協力がなければ、ライブは成立しなかった。しかし、侑は、このような外部の人としてスクールアイドルに協力するのではなく、「中」にいて、サポートする。これこそが法務の役割である。

 

 

 「中にいる」ことの意味は、評論家ではいられないということである。「外」であれば、無責任に論評をして、後は「野となれ山となれ」ということだって理論的にはできる。しかし、「中にいる」以上、既に運命共同体である。その意味では、自分のコメントが自分の運命にも直接影響するという責任感を持ってサポートしていくことになる。

 

 

 中にいれば、「これは法的におかしいですよ!」と声を掛ければ、その瞬間に返す刀で「そうか、ありがとう。じゃあ、法的におかしくない方法で、このプロジェクトを進めるにはどうすればいいんだろうか?」と聞かれる。外の人なら「それを考えるのはあなたです」でいいのかもしれない*5が、法務としては、まさに「自分ごと」として考える責任を負うのだ。

 

 

(6)「権力者」や各部門との付かず離れずの関係

 スクールアイドル同好会2代目部長のかすみんは、生徒会に睨まれている。同様に、法務と経営の関係も非常に難しく、一歩間違えれば経営の信頼を失い、「お荷物」として疎まれてしまう。「中の人」としてのサポートである以上、経営との信頼関係は不可欠である。また、法務は、上記の「法」に基づく「リスク管理」を、「情報」を使って行う。各部門との信頼関係があるからこそ、情報が届く。

 

 しかしながら、だからといって、常に経営や各部門の意向に対し、唯々諾々の姿勢でいいか、というと、法務としての価値を発揮できないという問題がある。例えば、

 

・工場で廃液漏れが生じ、本来届け出義務があるが、今届けると来年3月に引退する予定の創業社長に花道を飾れないので、隠してもいいか?

 

・この会社は、バブル時代からの含み損を経理が様々な工夫で「飛ばし」ており、その事実は各担当者が墓場まで持っていくことになっているが、最近空気を読めない監査法人にうるさく言われている。インハウスで弁護士の資格あるんだから、弁護士の名義で監査法人に対し「問題がない」という意見書を書いてくれないか?

 

等々という事情の下において、法務担当者(インハウスローヤー)のあなたは、経営のいうとおりにするのか、というのを考えて欲しい。そのような要求は色々なパターンがある。各部門の要請のこともあるし、専務からの命令、場合によっては社長直々の命令、ということもある。

 

 

 かすみんは、いくら権力者である生徒会長でも、納得できないものは納得できない、としている。まさに「平時には良好な関係が望ましいが、止めるべき時は止める」という法務の姿勢を実践しているといえよう*6

 

 

(7)コミュニケーション

 このように、かくも法務の仕事は難しい。そのような難しい仕事をする上での潤滑剤はコミュニケーションである。ここで、果林は、歩夢に「伝える相手のことを意識せよ」とアドバイスしたが、これは決して「おせっかい」ではなく、法務が円滑なコミュニケーションをする上で不可欠である。

 

 

 例えば、法律用語の意味が分からない営業部門が勇気を出して相談してくれたのに、法律用語ばかり使ってこ難しい話をしていたら、「法務にまた相談したい」と思うだろうか

 

 

 そういう最低限の配慮に加え、例えば、営業の現場ではやりたくないが、「社長案件」なのでやらざるを得ない、という場合に、法務の「違法です」という言葉は、営業の心に響かない。むしろ、取締役会資料において弁護士なら明らかに「気付く」言葉をちりばめ、「弁護士である社外取締役」に根回しした上で(特に取締役会事務局に法務が噛んでいる場合)、その人に社長を止めてもらう、といった方法をアドバイスすると、営業の現場の信頼を掴めるだろう。

 

 

(8)「名を捨てて実を取る」

 このような、法務実務において「名を捨てて実を取る」ことは重要である。要するに、結果的に会社の利益になることが実現されるためには、あまり「メンツ」とかを考えない方がいい、ということである。

 

 例えば、本来は生徒会長によるスクールアイドル同好会の解散自体が無効であっても、そこを争って血みどろの戦いに引きずり込まれるのではなく、あえて「部員が5人以上集まったらいつでも申請して下さい」とのせつ菜の言葉どおり、「新規同好会設立申請」の対応するのが「大人の対応」なのである。

 

 

(9)先入観を捨てる

 侑は、(μ'sやAqoursがそうであったように、)ラブライブ!を目指すというのがスクールアイドル、という先入観をブチ壊し、せつ菜に、「スクールアイドルがいてファンがいる、それだけでいい」というオルタナティブを示す。

 

 法務も同じであり、それまでの先入観に基づき「無理だ」と考え、思考停止に陥るのではなく、先入観を捨てて新たな道を切り開くことが重要である。

 

 例えば、現行法上明らかにブラックでも、「そのビジネスが(単に自社にとってだけではなく)社会にとってとても利益になる」のであれば、ロビイングをやって法改正をしてしまえばいい。これからの法務担当者には、こういう柔軟な発想が認められる。

 

 

(10)コンプライアンス

 いずれにせよ、法務部門は、広い意味での法を司る部門である以上、コンプライアンス、すなわち(そのような広い意味での)法令遵守は重要である。

 

 その時ポイントになるのは、世の中には、リアルブラック、リアルホワイトは(確かに一部存在するものの)あまり法務では問題とならず、法務で問題となるのが「(いろんな程度のある)グレー」だということである。

 

 

 上記のような「止める」べき場合は「これは黒です」と言わざるを得ない場合もあるが、それ以外の場合は「ビジネスのやりたいことを実現しながら、同時にグレーをできるだけ白に近づける方策」を考えることになる。

 

 

 例えば、「スクールアイドル同好会が廃部になった、と主張して強権を発動する生徒会長を止めたい!」という目的がある場合を考えてみよう。それを実現するためには、いろいろな方法がある。

 

 例えば、デモやボイコットで生徒会長の横暴を訴えるという方法はあるだろうが、これで生徒会長が考えを改めるかはわからない。

 

 また、法的にブラックに近い方法として、かすみんが実施した、猫を生徒会長に襲わせてその隙にスクールアイドル同好会のネームプレートを盗むという方法もあるが、ある意味では「窃盗」であり、少なくとも安全な方法ではないだろう。

 

 

 そこで、果林の採用した、「生徒会長の許可を得て生徒会室に入室し(建造物侵入罪にならない)」、「生徒会長がいなくなった隙に生徒会名簿を借り(使用窃盗として無罪)」、「実は生徒会長がいう『生徒会長である中川菜々とスクールアイドル同好会部長の優木せつ菜との話合いで廃部になった』という事実が嘘であり、実際は廃部が無効であることを明らかにする」という方法は、できるだけグレーを白にする方法として大変優秀である。

 

 

 果林のような、同じ目的達成ができる範囲でもっとも法的リスクが低い方法を選択する、という発想こそが法務パーソンにとって不可欠の発想であり、法務パーソンは果林を見習うべきである!

 

 

 法務が理想とすべきアイドルは、果林だけではない。「動物の放飼い」を禁止する校則と、目の前にいる璃奈の強い思い。この双方の調和をなんとか実現するために、はんぺん(子猫)を「生徒会お散歩役員」として学校の一員に迎え入れることで「グレー」をできるだけ白に近づける、そんなせつ菜の発想もまた、まさに法務のあるべき姿だ。

 

 

 このように、ニジガクだけでも、様々な法務実務へ還元することができる素晴らしい知見が豊富に含まれている。一人でもより多くの法務実務に従事する皆様が、アニメの知見を生かして法務実務を向上するきっかけになれば幸いである。 

 

 

 

以上はあくまでも、1例ですが、来年も #経営アニメ法友会 活動を進めて参ります!! 何卒よろしくお願いいたします!!

 

 

 

*1:典型的には企業法務実務であるが、自治体法務実務等の領域が広く含まれる

*2:私も #アニメ経営法友会 という間違ったタグで呟いたことがあるが、こちらだと、某親睦団体の概要を説明するアニメ、のようなイメージなので、アニメを真ん中に持ってくるべきであろう。

*3:この点については、企業法務マン迷走記2:夜に「希望」を語れば 『希望の法務』を読んでの言及する、法務の「拠所のなさ」「 心細さ」が参考になるだろう。

*4:ただし、コンプライアンスが「社会規範」を含むなら、そのような社会規範を含むところの法である

*5:なお、そういうスタンスではない外部弁護士の先生がいらっしゃることは理解しており、大変ありがたいことである。

*6:私はあまりガーディアンとかパートナーといったバズワードはあまり好きではない。詳しくはBusiness Law Journal2018年10月号(No. 127)118頁をご覧になられたい。