- 作者: 菅原貴与志
- 出版社/メーカー: 法学書院
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
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女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)
- 作者: 山田真哉,久織ちまき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/10/25
- メディア: 文庫
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他にも、行政書士であれば
- 作者: 杉沢志乃
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2006/01/23
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司法書士であれば
- 作者: 山本浩司
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/03/09
- メディア: 単行本
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さて、司法試験はどうだろうか。
- 作者: 林俊夫
- 出版社/メーカー: 早稲田経営出版
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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そこで、脚光を浴びるのが菅原貴与志著「小説で読む会社法―ドラマ・企業法務最前線」である。同書は、仕事をしながら短期合格された著者が、「受験新報」という司法試験受験雑誌に連載されていた小説で、準大手総合商社を舞台に、新任法務部員牧あずさが、様々な企業法務の事案に遭遇しながら、会社法の知識と経験を得る経緯を描いている。サラリーマン小説として読んでも面白い作品であるが、22話を読み勧めると会社法の重要論点が網羅されている。
会社法は無味乾燥でつまらないという印象を受ける学生が多い。それは実際に会社に携わった経験が少ないからであろう。逆に、会社に携わっていれば様々なところで好んでも好まなくても会社法が出てくる。サラリーマンの受験生・ロースクール生が会社法に興味を持つ人が多いのはそのためであろう。
だからこそ、本書のような小説を通じて、具体的にいかなる場面で会社法の論点が問題となるかを体感することができれば、学生は会社法をよりよく理解し、好きになることができるのである。
この意味で、非常に素晴らしい同書には大きな欠点がある。それは、*2新会社法に対応していないのである。また、連載が平成9年からという10年前の内容であり、「バブル崩壊後の商社再編」という当時の雰囲気を色濃く残す作品である。今の感覚からすると少しズレがあるかもしれない。
だからこそ、会社法に対応し、現代の商社を取り巻く環境に対応した形での本書の「会社法対応改訂新版」が出ることが待望している。このような改訂がされれば、本書は名実ともに、新司法試験時代の「会社法の代表的入門書」となるであろう。
まとめ
大きな国家試験には、必ず「受験勉強にも役立つし、小説自体としても面白い」小説がある。
司法試験の分野では菅原貴与志著「小説で読む会社法―ドラマ・企業法務最前線」が挙げられよう。
同書の会社法対応改訂版の刊行が待望される!