アホヲタ元法学部生の日常

連絡はTwitter ( @ahowota )でお願いします。アニメを見て法律を思い、法律を見てアニメを思う法アニクラスタ、ronnorのブログ。メールはronnor1あっとgmail.comへ。BLJにて「企業法務系ブロガー」として書評連載中。 #新人法務パーソンへ #オタク流勉強法 #明認方法 「アホヲタ元法学部生の日常」(ブログ)、「これからの契約の話をしよう」(同人誌)、『アニメキャラが行列を作る法律相談所』(総合科学出版)等。

憲法ガールがいい! & 法学ガール企画予告

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

1.梅・ボワソナード・穂積三博士没後100周年記念
2010年から2012年にかけて、日本法の礎を作られた先人の没後100年が相次いで訪れる。


 梅謙次郎(1860〜1910)ー法クラで「うめてんてー」といえばこのお方。
民法の礎を築く。梅先生の多数の書籍の一部は日大教授の清水恵介先生が復刻されている。
http://homepage1.nifty.com/ksk-s/rfk1.html


ボアソナード(1825〜1910)ーフランスから来訪し、旧刑法や旧民法を起草した。その功績は近代法の整備に加え、オタク文化保護という点でも大きいことは、
日本オタク法制史〜日本近代BLの父ボアソナード - アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常
で論じた。


穂積八束(1860〜1912)ー憲法学者としても広く知られるが、「法典論争」といわれる、旧民法等を施行するかの論争において、民法出デテ忠孝亡ブ』として、日本の実情を反映した民法を求めたことでも有名である。


三名の法学界の先人の没後100年を記念するのにふさわしいのは、「法学ガール」だろう。
  結城先生の数学本「数学ガール」という、数学界の金字塔。この数学ガールの二次創作で法律を語るプロジェクトが法学ガールである。


2.大見得を切って、投げた、ような…
 ところで、昔法学ガールというアイデアを紹介した際、

「多分、判例の解釈も、評釈の解釈も、いずれも『正しい』っていうのが正解だね。どちらも、制約の中で、適切と考える解釈手法を展開したってことだ。」
「正解が複数あるって、自然科学とは大分違いますね。テストではどうすればいいんでしょうか。」
「テストでどうするか、悩む必要なんかない…(後略)
数学ガールから、法学ガールへ〜「文系にとっての最強の萌え」は?! - アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常

こう、大見得を切ったものの、結局フォローアップをしていなかった。
これは、いつか、やらんとあかんなぁ。そう思い続けていた。


3.「憲法ガール」が面白い!
 そういう中、babel先生が「憲法ガール」をお書きになられた。数学ガールっぽい雰囲気で、憲法の新司法試験を解説される。

http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20111201/1322764169
http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20111203/1322941652
http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20111204/1323015666
http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20111206/1323190179
http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20111207/1323276513

これは素晴らしい!!の一言です。萌えながら憲法の理解が進む秀逸な作品であり、個人的にはイチオシです。


 当初、憲法ガール」で検索するとGoogle先生が勝手に検索ワードを切り替えてアダルトビデオを検索してくれたGoogleストリートビューの問題だからへそを曲げちゃったのかな?)のですが、今では改善しています。


4.法学ガールで新司法試験「商法」
 実は、私も前々から法学ガールで新司法試験解説の企画を暖めていました。科目は「商法」になります。
 平成23年〜平成18年の商法過去問を解説する中で、「テストでどうするか、悩む必要なんかない…」と言った*1責任を果たしたいと思います。


連載開始しました!

三博士没後100周年記念企画「法学ガール」〜新司法試験商法平成23年過去問その1 - アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常

まとめ
 この数年は日本近代法の礎を築いた三人の碩学の没後100周年である。
 三人の業績を顕彰し、現代までの法律の展開に思いを馳せる。その意味で最適なのは「法学ガール」である。
その意味でもbabel先生の「憲法ガール」は時宜にかなった素晴らしいものである。
 私も、現役又は将来の新司法試験受験生のために、法学ガールで新司法試験「商法」過去問の解説を行いたいと思う。近日公開!

目次
梅謙次郎博士、ボアソナード博士、穂積八束博士の没後100周年となる2010〜2012年を記念し、新司法試験の過去問を小説で解説する企画です。


法学ガールのコンセプト
商法ガール、始めます


平成23年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成23年商法過去問解説その1
平成23年商法過去問解説その2


平成22年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成22年商法過去問解説その1
平成22年商法過去問解説その2


平成21年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成21年商法過去問解説その1
平成21年商法過去問解説その2


平成20年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成20年商法過去問解説その1
平成20年商法過去問解説その2


平成19年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成19年商法過去問解説その1
平成19年商法過去問解説その2



平成18年民事系過去問【pdf直リン注意】
平成18年商法過去問解説その1
平成18年商法過去問解説その2


ご参考
バベル先生が憲法18〜23年を小説で解説された「憲法ガール」、傑作です
http://d.hatena.ne.jp/tower-of-babel/20130101/1324891852

*1:言わせた