アホヲタ元法学部生の日常

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解答解説編1

 問題1 正解と解説問題へ次の問題へ
答え
問1 正解5 問2 正解1 問3 正解4
前提

条件1より金曜日は地上波を見ず、条件3よりAの視聴はBの後となるが、Bの視聴は早くとも土曜朝なので、Aの視聴は土曜深夜以降となる。また、Bの視聴が日曜深夜になるとAの視聴ができなくなるので、Bテレビを日曜深夜に見ることはない。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × ×
金曜 × × ×
土曜 ×
土曜
日曜
日曜 ×

問1について
上記の条件に、Dテレビを日曜深夜に視聴するという条件が加わる。条件2から、Aテレビは(日曜深夜はもちろん)日曜朝には見ないことになる。すると、消去法でAテレビが土曜深夜に確定する。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × ×
金曜 × × × ×
土曜 × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × ×
日曜 × × × × ×

更に、条件3及びAテレビ視聴時期が既に土曜深夜に確定していることから、Bテレビの視聴が土曜朝に確定する。これにより、必然的にCテレビの視聴も日曜朝に確定する。問題は、EFテレビの視聴時間だが、条件4は、Fテレビが深夜の場合、Cテレビは深夜だという。ここで、この条件の対偶を取ると、Cテレビが朝でFテレビが夜ということはありえないことになる。
 対偶というのは、適性試験において基本重要概念である。「ならば」という論理関係を「→」で現すと、「p→q」という関係がある場合、「qの否定→pの否定」という関係が成り立つ。この事案ではpが「Fテレビを深夜にみる」でqが「Cテレビを深夜に見る」となる。そうすると、qの否定は「Cテレビを朝に見る」でpの否定は「Fテレビを朝に見る*1」なのだから、Cテレビを朝に見るなら、Fテレビを朝に見るとなるのである。
 わかりにくいと思うので、以下に図を示す。

  ○×
×

 C朝・F夜という状況(状況2)では、「Fが深夜の場合、Cが深夜」という条件に反することが分かるだろう。ポイントは「pの否定→qの否定」は必ずしも成り立たないということであり、Fが朝の場合、Cが朝の場合(状況1)も深夜(状況3)でも、条件4には反しない点は注意が必要である。
そこで、現在Cテレビが朝と決まっている以上、Fテレビは朝に決まってしまい、Fテレビが金曜の朝、Eテレビが金曜夜となる。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × × ×
金曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×

すると常に正しいのはイとエであり、(5)が正解である。

問2について

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × ×
金曜 × × × × ×
土曜 × ×
土曜 × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × ×

追加条件をまとめたのが上記表になる。ここで、条件2及びテレビA視聴時期が日曜朝に確定していることから、Dの視聴が日曜夜でないことがわかる。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × ×
金曜 × × × × ×
土曜 × ×
土曜 × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × × ×

これ以上確定できないので、場合分けをする。
<日曜深夜にEを視聴する場合>
まず、消去法で金曜朝はDに確定する。残るはBとCとなる。ここで、条件4によりFが夜ならCも夜であるところ、Fを金曜深夜に視聴していることが確定していることから、Cが土曜深夜、Bが土曜朝と分かる。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × × ×
金曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×

<日曜深夜にCを視聴する場合>
 この場合、消去法をしてみても、B、DEの視聴時間は下の表の「?」のどこかに入ることがわかるだけで、それ以上確定しない。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × ×
金曜 × × × × ×
土曜 × × ×
土曜 × × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×

この段階で、選択肢(1)を見ると、日曜夜がEの場合、Bの視聴は土曜朝であり、他方Cの視聴は土曜深夜となる。次に日曜深夜がCの場合、Bの視聴は土曜午前または午後であるのに対し、Cの視聴は日曜深夜となる。よって、いかなる場合でも常にBをCより先に視聴するといえ、正解は(1)となる。
(2)については、日曜深夜がEの場合、BはDより後に視聴されており、不正解である。
(3)についても、Cが日曜深夜の場合、Cの視聴は日曜深夜であり、Eより先ではないので、不正解である。
(4)についても、Eが日曜深夜の場合、Cは土曜午後に視聴するので、常にCは日曜といえず、不正解である。
(5)についても、日曜深夜がCの場合、Dは金曜朝、土曜の朝夜のいずれかに視聴されることしか分かっていない。そこで、Dは常に金曜に視聴されるとはいえず、不正解である。

問3について
Aを土曜に見るという条件があるところ、既にAは土曜朝には見られないということが決まっている以上、Aは土曜深夜になる。すると、条件3からBは土曜朝に視聴することになる。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × ×
金曜 × × ×
土曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × ×
日曜 × ×

<Cを日曜朝に視聴する場合>
Cが日曜朝と決まると、条件4より、Fも朝に決まる(問1参照)ので、Fは朝のうち唯一決まっていない金曜朝と確定する。DEについてはこれ以上決まらないので、2種類の可能性が残る。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × × × ×
金曜 × × × ×
土曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × × × × ×
日曜 × × × ×

<Cを日曜夜に視聴する場合>
Cが日曜夜になるというだけでこれ以上確定せず、視聴パターンとしては、6(3×2×1)パターンとなる。

曜日 時間帯 地A 地B 地C 非D 非E 非F
金曜 × × ×
金曜 × × ×
土曜 × × × × ×
土曜 × × × × ×
日曜 × × ×
日曜 × × × × ×

以上より、2+6の8種類となり、正解は(4)である。
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*1:6/25訂正